よくネイルとマツエクが一緒になっているサロンをみかけるけど、併設することでどんなメリットがあるの?デメリットも知りたい!
今回は「美容師免許なし(マツエクができない)ネイリストが、マツエクを併設させる」と考えた場合という観点からお話しします。
正直、自分がマツエクもできるネイリストならば、断然併設するべきです。
なにより、稼げます。
ですが私自身は、美容師免許を取得しておらず、マツエクはできません。
そもそもマツエクは、美容師免許がないと施術はできません
それでも、併設して経営をする方法はあります。
わたしも以前、ネイルとマツエクが併設されているサロンに勤めていました。
ただ私は、勤めているときに感じたことや経験・まなんだ情報などから、自分自身は「併設しない」という結論になりました。
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ネイルとマツエクを併設するメリット
まず、稼げる
さきほどちらっといいましたが、ぶっちゃけマツエクは稼げます。
なぜなら時間単価が高いからです。
ネイルで2時間で¥6,000とかを稼ぐとして、マツエクなら1.5時間、メニュー次第では半分の1時間で同じ金額を稼げます。
当たり前ですが、施術できる人数が増えその分売上もあがります。
単純に稼げるというのは、何よりのメリットです。
リピーターが他店に流れにくい
ネイルもマツエクもひとつの店舗ですませているひとは、わざわざどちらかだけをやめて別別々に通ったり、サロンを変えるのはわりと手間です。
場所によってはネイルとマツエクの同時施術ができたりして、時短にもなります。
このあたりをメリットと感じて通っているお客様は、他店に流れにくいという利点があります。
お互いカバーしあえる
お客様を案内したり、電話にでたりという仕事を、お互いがカバーしあっておこなうことができます。
チップ作成やカラージェルの塗り直しなど、空き時間にやることがたくさんあっても、手が空いたマツエクスタッフがコットンを切っておいたりしてくれるだけでネイリストは大助かりです。
マツエクのスタッフが施術中、なった電話の対応をネイリストがしてくれることで、眠っているお客様などを頻繁に起こさなくてすみます。
また売上の面でも、どちらかが落ち込んでいてもどちらかの売上でカバーできる場合もあります。
ネイルとマツエクを併設するデメリット
ネイルとマツエクを同等にするのが大変
それぞれあつかうメニューや金額が違う分、「ネイル」と「マツエク」というカテゴリーで、どうしても比較してしまいがち。
「マツエクは売上が高くていいよね」
「ネイルは指名がたくさんはいっててうらやましい」
違うジャンルのはずの2つが、同じお店にいることでお互いを比較しあってしまい、その結果ネガティブな思考になるスタッフがうまれやすくなります。
どちらかが劣等感を感じたり、やる気を損なってしまわないよう、うまく同等の立場でいられるような運営を考える必要があります。
資格なしでは2人めを雇えない
マツエクスタッフを雇って開業したい場合は、自分が美容師免許を持っていなくてもできますが、実は2人以上雇うとなると「管理美容師」の資格が必要になってきます。
現在では2名以上の従業員が常に働いている理美容室の場合、衛生上の視点によって1人以上の従業員が管理美容師の資格を持っていなければいけないとされています。
つまり、将来は開業したい人でも1人で営業をする場合には管理美容師の資格は必要がなく、従業員を雇って常時2名以上の体制を取る場合には管理美容師の資格が必要だということになります。ー引用:SALON CHART
つまり雇うスタッフが管理美容師の資格を保有していなければそれ以上雇うことができないんです。
そのスタッフがやめてしまうと、資格を持っている人がいなくなってしまうというリスクもあります。
広いスペースが必要
接客スタイルにもよりますが、マツエクは「ゆっくり休みたい」という気持ちをもっているお客様も少なくありません。
もともと併設サロンということで了承をえられているとしても、すぐ横でネイルマシーンの音がしていたら、いい気持ちにはなりませんよね。
会話やテレビの音量などもそれぞれがちょうどいいバランスを保つ必要があり、そのためにはある程度距離をとれるくらいのスペースが求められます。
広告や宣伝などの負担が増える
扱う商品(サービス)が2倍になるので、ネイルだけの宣伝をするときとは違い、広告や宣伝にかかる時間も当然増えます。
ホットペッパービューティーなどのサイトも、2つのジャンルで掲載するためにはそれぞれ費用がかかったりします。
ちいさいチラシの中では情報がのせきれず、大きなパンフレットをつくる必要がでてきたりしますよね。
金銭的にも、戦略をかんがえたり分析をする時間的にも、負担が増えてしまうのは事実です。
個人サロンならひとまずネイルに集中
メリットまとめ
- 稼げる
- お客様が他店に流れにくい
- お互いカバーしあうことができる
デメリットまとめ
- ネイルとマツエクを同等にするのが大変
- 管理美容師の資格が必要
- 広いスペースが必要
- 広告や宣伝などの負担が増える
メリットとデメリットを見比べた結果、自分でマツエクができないネイリストが開業する場合、マツエク併設を考えるよりも「ネイルに集中する」ほうがいいと思っています。
お店が軌道にのり、広いテナントを借りられるようになったり、スタッフを数人雇う余裕がでてきたら考えればいいことです。
背伸びしたり見栄をはらず、自分のできることをしっかりできる人のほうが最終的に成功します。
どうしてもマツエク併設させたいなと思っているならば「美容師免許をとりにいく」がいちばんの近道。
どちらを選ぶかより、どうするかをはっきり決めて、その目標にむかってすぐ行動することが大切だということです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。